機械工学科

研究・実験施設

機械実習工場

機械工学科の実習で使用している実習工場内設備の一部を紹介します.

旋盤(TAKIZAWA TAL-460)

旋盤は,リンゴの皮を剥くように丸い材料を回転させて刃物を押し当てて加工します.授業では,刃物の種類や動かし方を変えて端面削り,外径削り,中ぐり,ねじ切りなどいろいろな加工を行っています.

旋盤の外観

立てフライス盤(OKK MH-2V ベッド型フライス盤)

フライス盤は,回転する刃物を台に固定した材料に押し当てて加工します.主に,直方体のような角のある形状の加工を行えます.授業では,正面フライスやエンドミルといった刃物を使って,いびつな材料をきれいな直方体にする加工を行っています

立てフライス盤の外観

NC旋盤(DMG MORI NLX1500MC)

NC旋盤は,NCプログラムで旋削を行う機械です.タレットには20本の刃物が取り付けることができ,1つのプログラムでいろいろな加工ができます.また,タレットにはビルトインモーターが搭載されておりミリングによるキー溝加工や六角形状への加工も可能です.授業では,NC旋盤を使って丸棒のテーパ加工を行っています.

NC旋盤の外観

NC旋盤の内部の様子

マシニングセンタ(DMG MORI NV4000)

マシニングセンタは,NCプログラムでフライス加工を行う機械です。また自動で工具交換したり,切りくずを排出したりする機能を持ち加工の自動化が行えます.主軸の最高回転速度は12,000rpmとなっており,微小工具による微細加工にも使用できます.授業では,自分の書いたNCプログラムで材料表面にアルファベットを描く加工を行っています.

マシニングセンタの外観

マシニングセンタの制御部

ワイヤ放電加工機(Sodic AG360L)

ワイヤ放電加工機は,細いワイヤと加工材料との間に生じる放電現象を利用して材料を除去し,糸ノコのように必要な形状を切り抜く機械です.とても硬い金属でも切ることができるので,金型の加工によく使われています.また、微細な加工も得意としており,とても小さな部品の加工も行えます.この機械を使って飛行機模型を作ることもできます.

ワイヤ放電加工機の外観

ワイヤ放電加工機を用いて作成した模型

ホブ盤(浜井産業 120A)

ホブ盤は,歯車を作る機械です.円盤形状の材料をホブと呼ばれる刃物を押し当てることで歯車の形へ削ります.授業では,ホブを変えて2種類の歯車を作っています.

ホブ盤の外観

平面旋削盤(GS-52PFII)

研削盤は,高速で回転する砥石を材料表面に押し当てて加工します.旋盤やフライス盤よりも高精度な加工を行えます.また,表面も滑らかになります.授業では,平面研削盤を使って平面のトラバース研削を行っています.

平面旋削盤の外観

電気炉

授業では,鋳造と呼ばれる型に溶かした金属を流し込んで形を作る加工を行っています.電気炉は,型に流し込むアルミを溶かして液体にするために使用しています.電気炉の周りの砂が型を作る材料になります.

電気炉と鋳造作業設備

エアハンマー

授業では,鍛造と呼ばれる金属を打ちたたいて材料を強靭にしながら形を作る加工を行っています.エアハンマーは,刀鍛冶のように赤熱した鋼を打ちたたくために使います.

エアハンマーの外観

エアハンマーで加工した鋼

計測実験室(創成教育ラボ2)

機械工学科の実験・実習,共同研究で使用している設備の一部を紹介します.

(以下は,簡単な紹介になります.詳しくは,福井高専研究設備ガイドブック「ラボガイド」をご覧ください)

CNC三次元形状測定機(株式会社ミツトヨ CRYSTA-Apex S544)

テーブル上に加工品や工業製品等の測定物を設置し,平面度,平行度,円筒度,三次元形状等を計測する装置です.高度な計測技術を身につけること,また,加工精度などの概念を理解することを目的として,3Dプリンタ印刷物や,機械加工したワークの精度を測る実習を行っています.

測定機の外観

測定の様子

超微小押し込み硬さ試験機(株式会社エリオニクス ENT-1100a

ナノオーダー(1メートルの10億分の1)の超微小押し込みによって金属,プラスチック,セラミックス等の材料の極表面の硬度を測定する装置です.実習では,鉄鋼材料の表面にコーティングした,ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜の硬さ試験を行っています.

測定機の外観

測定機の観測部

CNC歯車試験機(株式会社東京テクニカル TTi-120H)

高精度が要求される歯車の歯形,歯筋,ピッチ,モジュール等を全自動で容易に測定・評価することができる装置です.歯車の仕組みや設計法を理解することを目的として,本装置を活用し,歯車精度を測定・評価する実習を行っています.

測定機の外観

歯車試験の様子

超精密表面形状・粗さ測定機(Taylor Hobson Ltd. Form Taly Surf PGI 800S)

曲率を持った表面の粗さ,形状精度,および半径値などを1回のトレースで高精度に測定できる装置です.本学科では,表面粗さ測定の原理・測定方法を理解するため,本装置を用いて金属材料加工面の粗さ測定を実験・実習の中で行っています.

測定機の外観

測定機の詳細部