学校案内

あいさつ

 

 福井工業高等専門学校は、国立高等専門学校として昭和40年に機械工学科、 電気工学科、工業化学科の3学科で開校され、その後土木工学科、電子情報工学科が増設されました。 現在、改組等を経て機械工学科、電気電子工学科、電子情報工学科、物質工学科、環境都市工学科の5学科体制に発展しており、全国51の国立高専の中でも恵まれた規模と教育環境を誇っております。また、平成10年には生産システム工学専攻、環境システム工学専攻の2専攻からなる専攻科が設置され、毎年約220名の卒業・修了生を送り出しています。卒業・修了生は、産業界、国・自治体、教育機関、更には国外でも活躍しており、各方面から高い評価を得ております。

 本校は、優れた実践力と豊かな人間性、創造性を備え、社会の多様な発展に寄与できる技術者を育成することを基本理念としております。この基本理念のもと専門性のみならず創造性や人間性、国際性を兼ね備えたエンジニアの育成を目指した教育活動を行っております。中でも博士号を持つ教員の指導の下、最先端の装置を使用しながら本格的な研究活動に取り組めるのも高専教育の大きな特徴の一つと言えます。

 学生が学び成長するために授業や実験・実習のほかにも数多くの機会が用意されています。ロボットコンテスト、プログラミングコンテスト、デザインコンペティション、英語プレゼンテーションコンテストなど全国規模で開催される高専独自のイベントにおいて、本校学生が数多くの成果を出しています。また、部活動も盛んに行われており体育部が18、文化部が9、同好会が12あります。体育部門の部活動は、全国高専体育大会出場を目指して練習に励んでいるほか、競技によっては3年生までの高校の大会に参加するなど活発に活動しています。

 グローバル化が急速に進む国際社会においてエンジニアに求められる資質や能力はますます多様化、高度化しております。本校では、日本人学生の海外派遣や留学生の受け入れも盛んに行っているほか、国際交流のための環境整備として、令和4年に国際寮を新設いたしました。国際寮では、多国籍の寮生が共同生活を送ることによって異文化理解を深め、グローバルエンジニアに求められる能力の育成に努めております。

 福井高専では共同利用施設として、総合情報処理センター、地域連携テクノセンター、図書館、創造教育開発センター、教育研究支援センターを設置しています。地域連携テクノセンターは、本校と地域産業界を結ぶ組織である「福井高専地域連携アカデミア」の窓口でもあり、地域との連携事業や共同研究を実施する研究拠点として機能しています。

 福井高専は、これからも地域社会に貢献できる高専として、社会の発展を支える人材育成に教職員一丸となって全力で取り組んでまいります。

独立行政法人国立高等専門学校機構
福井工業高等専門学校長 長谷川 章