教育・学生生活

スタートアップ教育

本校では時代に先駆け,平成19年に地域連携テクノセンター内に「アントレプレナーサポートセンター」を設置し,スタートアップのための「準備の場」の運用を継続しています。

ここでは、本校におけるスタートアップ教育の環境を紹介します。

福井高専におけるスタートアップ教育について

令和4年度補正予算の大学改革推進等補助金(高等専門学校スタートアップ教育環境整備事業)を利用して、スタートアップのための「試作の場」である「起業家工房(試作工房)」を設置し,関係者と連携しながら新たな展開を図る環境を整備しました。

これらの環境を活用したスタートアップ教育を推進していきます。

スタートアップ教育環境〜4つの場〜

学習の場

プロジェクト演習、創造デザイン演習

本科4学年次に学科融合の学際科目「プロジェクト演習」を,専攻科1年次に「創造デザイン演習」を必修科目として既に設け,全学科(5学科)体制でアイデア出しを行う「学習の場」の環境(カリキュラム)を整備しています。両科目ともに,複数の学科に所属する学生で構成されるチームでアイデア出しを行っています。これらの科目は,アカデミックスキルとともに,「専門分野」と「周辺分野」と「新規の分野」についての情報収集・交換スキルを身に付けたサーバントリーダーシップ性(支援型のリーダーシップ性)の高い融合複合型のエンジニアを育成するよう設計されています。この授業で出されたアイデアを「福井高専ビジネスアイデアコンテスト」に応募することで、スタートアップの観点で,外部の審査員に評価してもらう機会となります。

支援の場・評価の場

ビジネスアイデアコンテスト

令和2年度より「福井高専ビジネスアイデアコンテスト」を開始しています。同コンテストの実施にあたっては,福井高専卒業生である起業経験者等,外部の方々の支援(協力)を得ています。したがって,スタートアップに向けての専門家(ロールモデル)による「支援の場」「評価の場」といえます。これまでのコンテストはIT,IoT,AI,DX関連のアイデアが大半でしたが、アイデアの幅を全方位(5学科全領域)に広げ,支援体制も拡充していきます。

ビジネスアイデアコンテストの詳細はこちら

準備の場

アントレプレナーサポートセンター

これから起業し、あるいは自らのアイデアを事業化したいという学生・地域の技術者を対象に、オフィス・スペースを提供すると共に、人的・技術的支援の提供を充実させることで、確度の高い事業創出を図ることを目的とした「アントレプレナーサポートセンター」を校内に設置しています。これはスタートアップに向けての「準備の場」になります。ここでの起業支援環境を本校の創造キャリア教育の中心と位置づけ、一般の学生たちに『企業活動の本質』に触れる機会を提供し、実社会で通用する人材育成に寄与しています。

アントレプレナーサポートセンターの詳細はこちら

試作の場

起業家工房「イノベーション・ラボ」

起業に向けて学生が自由に試作を行える起業家工房(試作工房)「イノベーション・ラボ」を整備しました。ここには、新製品や新サービスでの利用が想定される共用設備(スキャナ,3Dプリンタ,レーザー加工機,VR設備、高性能計測器など)が置かれ、学生が大きな制約なく使用することができます。
また使用する学生間の交流を図り、イノベーションの創出を促す空間となるような什器を配置しています。