紹介
概要
専攻科は、高専5年間の教育課程の上に、より高度な専門知識と技術を教授し、創造的な研究開発や先端技術に対応でき、かつ国際的にも通用する人材を育成することを目的に設置された2年制の課程です。平成4年度から全国で設置が始まり、福井高専は平成10年度に設置されました。
専攻科の課程を修了すれば、(独)大学改革支援・学位授与機構の認定を経て、学士(工学)の学位を取得できます。これにより、4年制大学の学部卒業と同じ資格で就職でき、大学院博士前期課程への受験資格も得ることができます。
近年我が国の産業構造は大きく変化してきており、産業界、地域社会において求める人材も多様化・高度化しています。さらに高度化した社会に対応するために、すでに高専を卒業した技術者に対しても門戸を開き、地域に根ざした高等教育機関として発展することを目指しています。
目指すエンジニア像
得意とする専門分野を持つことに加え、他の技術分野の知識と能力を積極的に吸収し、自然環境との調和を図りながら、持続可能な社会を有機的にデザインすることのできる知識と能力を身に付けた、国際社会で活躍できる実践的技術者
専攻について
福井高専の専攻科には、生産システム工学専攻と環境システム工学専攻の2専攻があります。生産システム工学専攻は、機械工学科、電気電子工学科、電子情報工学科を、環境システム工学専攻は、物質工学科と環境都市工学科を基盤としています。
生産システム工学専攻
21世紀に羽ばたく技術者には、技術の高度化と複雑化に対応できる総合化の能力と先進技術開発のための創造性が求められます。この中には、各種のシステム全体を統括するソフトウェアの設計・開発というような分野も含まれています。つまり、機械の分野、電子・電気の分野、あるいは情報の分野といったような縦割りの領域に留まって、技術の改善を目指していては問題を解決することが困難になります。
本専攻は、高等専門学校等で習得した基礎学力の基盤の上に、機械・設計関連、システム制御関連、電子・物性関連及び情報・通信関連分野の知識を広く教授し、これらを有機的に統合した生産システムの設計、開発研究等を行うことのできる創造力を持った実践的技術者を育成します。
環境システム工学専攻
現在の社会は、環境を保全する意識が高まり、環境にやさしい製品や、再資源化を前提とした製品の製造プロセスの開発等が求められています。こうした社会のニーズは今後もさらに高まっていくと考えられます。一方、地球環境や地域の環境を保全しつつ、自然災害に強い、より安全で快適な都市づくりの必要性も、非常に大きくなっています。
本専攻は、高等専門学校等で習得した基礎学力の基盤の上に、構造・材料関連、生物・化学関連、環境・分析関連及び防災・都市システム関連分野の知識を広く教授し、これらを有機的に統合した環境システムの設計、開発研究等を行うことのできる創造力を持った実践的技術者を育成します。
入試情報
専攻科の入試情報はこちら
学費・奨学金
入学料と授業料
高専の本科と同額で、国立4年制大学のほぼ半分です。
入学料 | 84,600円 |
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授業料(年額) | 234,600円 |
※在学中に授業料改定が行われた場合は、改定時から新授業料が適用されます。
他の経費
学位申請時の審査手数料 | 32,000円 |
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日本スポーツ振興センター(年額) | 1,550円 |
教育後援会費(年額) | 24,000円 |
入学料免除・授業料免除・奨学金
入学料免除や授業料免除の制度は、高専の本科と同じです。また、奨学金は本人の申請により、日本学生支援機構の規定に基づき選考の上貸与されます。
通学方法 | 貸与月額(円) | ||||
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最高月額 | |||||
第一種(無利子) | 自宅 | 20,000円 | 30,000円 | 45,000円 | |
自宅外 | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 | 51,000円 |
※申込時における前年1年間の家計収入が一定額以上の方は、各区分の最高月額以外の月額から選択することになります。
※このほかに、貸与月額を選択する第二種奨学金があります。
※奨学金には,日本学生支援機構のほかに,民間育英団体等の奨学金があります。
なお,詳しいことは学生課学生生活係に問い合わせてください。